東京国際フォーラム(東京・千代田区)で2017/8/9(水)~8/11(金・祝)まで開催された「ものづくり・匠の技の祭典2017」。初日の8/9(水)に行ってきました。
1日目は「鳴子漆器」の後藤常夫さん。日の当たるロビーギャラリーでの漆器の展示で直射日光を気になされながら来場者に鳴子漆器をアピールされていました。
鳴子漆器は、年月が経つと漆が透けてきて木目がはっきりしてくるそうで、同じ漆器でも風合いが違ってくるそうです。
そうこうしていると、2日目の「鳴子こけし」の早坂利成さんも到着。伝統的な「2人挽きのロクロ」も展示されいて、現代で主流になっている電動ロクロとの違いと難しさの説明もされていました。電動ロクロと違い、人が綱でロクロを回す場合は回転方向が変化するので、削る側の「鉋(かんな)取り」の人は、一定方向の回転のときのみ鉋を当てるために「綱取り」の人との息をあわせる必要があります。
後藤さんによると、「鳴子漆器」も職人が数人しかいなくなり、高齢化も進み後継者不足は深刻だそうです。