「鳴子こけし」は鳴子温泉地域で作られている伝統こけしです。
大きな頭、中程がやや細くなった安定感のある胴と菊の模様は、鳴子こけしの大きな特徴として親しまれています。首を胴に差し込んだ「はめ込み式」の構造で首を回すと「キュッキュッ」と音が出ることでも知られています。
鳴子温泉地域でこけしが作られるようになったのは、いつ頃からかは明らかではありませんが、文献や伝承によると江戸時代末期と推定されています。鳴子こけしの伝統は、親から子、師から弟子へと従弟制度の厳しさの中で伝えられ、それぞれの特徴が受け継がれています。